真富士山、十枚山
  1978(昭和53)年12月30、31日

それは、もう35年も前のことかと驚いてしまうのだが、奥多摩山岳会の友人黒田正雄さんと登ったのが、この2つの山。

当時、黒田さんは電力会社の沼津支所に単身赴任していたが、年末年始の休みには、まず山に登ってから千葉の家に帰るからと、こちらにも誘いがあった。そこで初日に真富士山を稼ぎ、安部川奥の湯ノ森は丸八旅館に泊まった翌日に十枚山という計画になった。



上 十枚山には十枚峠を挟んで北に上十枚、南に下十枚の2つの山頂がある。先に登った上十枚の山頂は小広くて展望抜群、思わず歓声をあげる素晴らしさだった。富士山はもちろんだが、なにしろ新雪輝く南アルプスの連なりが圧巻で、荒川岳、赤石岳、聖岳などが威風堂々と並んでいた。

中 下十枚の山頂には三角点があって標高も上十枚よりはいくらか上だが、薮に囲まれて眺めも切れ切れであり、上十枚の頂でたっぷり楽しんできた私たちにとっては、取り立てていうところではなかった。

下 真富士山の山頂では、「木花咲耶姫」が見目麗しく迎えてくれた。

(2013.3)                       

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