御前山
    1964(昭和39)年10月25日

御前山は、私が山を始めて2番目に登った山だ。1950(昭和25)年10月初めのよく晴れた日だった。青梅線終点の氷川駅(現・奥多摩駅)から歩きだし、まず、鋸尾根を天地山に登ってから大ダワにくだり、ぐんと登り返しての御前山1405b。下山は小河内峠経由で熱海へ歩いた。

当時は、まだ奥多摩湖ができる前で、小河内や熱海の集落も昔のままだった。峠道をくだっていけば谷底に肩を寄せ合う木っ端葺きの家々、斜陽の空にたなびく夕餉の煙、さらには多摩川にかかる吊り橋など、みなこれ、ぐっとくる興趣だった。

それから14年後の、ここに載せる3枚の御前山は、やはり秋の好日、奥多摩湖の堰堤から大ブナ尾根を登り、湯久保尾根を北秋川の谷におりたときのものである。



上 御前山山頂近くから見る大岳山。この頃になると二人連れで歩くようになり、後姿がしばしば登場するようになった。

中 山頂の茶屋。真ん中に立ち木があって最低の構図だが、ジュースなどを売る割烹着姿のオバサンがうまく写っているのは、これ1枚しかないのでご勘弁のほどを。

下 湯久保尾根は草原続きの明るい道が売り物だったが、その後、植林がすすむと眺めもなくなり、ただ長いだけのコースになってしまった。

(2013.1) 

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