八幡山、桜峠
    1980(昭和55)年1月27日

この頃、中央沿線日帰りの山歩きは、川崎精雄さん、望月達夫さんの出馬を仰いで、その勢い、今や絶頂期。毎週のように出掛けていた。この日は山梨市からタクシーであがった切差を振出しに、八幡山‐桜峠‐天狗山‐堀之内と歩いた。川崎、望月の御大将を支えては中西章さんが参謀格、中野英次さんとこちら2人は「君たち先に行け」と薮漕ぎをさせられ、さしずめ雑兵といったところだった。



上 八幡山の手前には、こんな岩峰がたちはだかり、その南下を踏み跡が巻いていた。

中 桜峠では犬を連れた数人のハンターに出会った。「なにかの調査かね」と尋ねられれば、「いや、ただの山歩きさ」。「なにか獲物はあったかね」と問えば、「まるっきり駄目さ、こちらは遊びだけど、向うは生命掛けだから」と至極物の判った答えが返ってきた。

下 尾根上で石社を見れば、望月さんが興味しんしんだった。たぶん、この石社を写した写真も、今、ロッジ山旅にある望月さんのアルバムの中に見られるのではないだろうか。

(2014.4)

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