三ッ山
      1982(昭和57)年7月5日

この山は雲取山から飛竜山へ進んで、狼平の西にある1949.3mの三角点峰である。名の通りに3つの小峰を連ね、三角点はその東端の峰におかれている。一般には、その南下を巻く縦走路を歩いて、わざわざ登る人はほんのわずかの好事家しかいないような山だ。

その好事家のうちでも最たる川崎精雄さん、望月達夫さんがそろえば、なんで、この山に登らずにすまされようか。というわけで、例によって例のごとくに、こちらへもお声がかかってきた。

前日は鴨沢から石尾根にあがって雲取山荘泊。新井信太郎さんには、毎度のことながら大変お世話になった。なにしろ岳界著名のお二人がご宿泊なのだから、新井さんもサービスこれ努めてくれたこと、いうまでもない。



上 初夏の奥秩父は、まぶしいほどの緑一色である。前方上、左には飛竜山、そして右に三ッ山の山稜が続く。山頂へは、この辺りと見定め、笹藪を漕いであがった。川崎、望月のお二方は「藪山の聡帥」といってもよいのだが、こちらが一緒のときは、きまって「横山君、先頭を頼むよ」と藪漕ぎをやらされた。

中 私もずいぶん南下の縦走路は歩いているが、三ッ山に登ったのは、このときが初めてだった。あとは、さらに飛竜権現へと進み、飛竜山山頂往復ののちはミサカ尾根をサオラ峠まで歩き丹波におりた。雲取山荘を7時にでて丹波着が4時ちょうどの長丁場。川崎さん75歳、望月さん68歳の年の山行である。

下 奥多摩駅青梅線車中。いくら疲れたにしろ、望月さん、お行儀が悪いねぇ。これが日本山岳会副会長、一流証券会社会長のなさることですかねぇ。
                                          (2012.10)

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