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         ゼブラ山 2015.6.18



草原をレンゲツツジの花が紅く染めたあと、かわってニッコウキスゲの黄金色が席捲するのが霧ヶ峰の6月から7月にかけての通例だった。

だったと書いたのは、そんな風景が文字通り過去になったからで、ニッコウキスゲは一時はほとんど見なくなって、今でも鹿柵の中でしか咲いていないし、レンゲツツジもこの年と翌年はまずまずだったものの、その後は盛大に咲いているという話は聞かない。

鹿のせい、毛虫のせい、といった原因は取りざたされるが、では、それらが増えたのはどういうわけかといえば、おそらく人間のせいであろう。自業自得は人間以外にはあてはまらない言葉である。

この日は午後から雨が降るかもしれないということで、ならばさっさと下って諏訪でトンカツを食おうとなったのだった。

私が外食をほとんどしないのは、山以外で外出することがめったにないからだが、このとき以来、トンカツを外で食べたことがない。たまには値の張るトンカツ定食を食ってみたいね。

(2022.1) 

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