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          御座山 2013.10.10



知らなければ読めない山名のひとつで、「御座」を「おぐら」と読む。「おぐらやま」と呼ばれることが多いように思うが、地元では「おぐらさん」と呼ぶのだからそれを尊重してもらわねば困ると誰かが書いていた。

それを覚えているので「おぐらさん」と呼ぶようにしているが、「山」を「ヤマ」または「サン」のどちらで読むかはなかなか難しい。もうひとつ、西日本には「セン」と呼ぶ山も多い。雲取山だって、東京都最高峰のそれは「クモトリヤマ」だが「クモトリサン」と読む山もある。

『富士山はなぜフジサンか』(谷有二著・山と溪谷社)にはそのあたりの解説があって面白い。「サン」はそもそもの漢字の本場中国での発音で、「セン」は「サン」が日本に入ってきてのちのなまりで「ヤマ」は日本人の発明だとか。

興味のある向きはここで本を買ってもらって勉強してもらいたい。

上記の著者の山名研究に関する記事は7-80年代の『山と溪谷』誌ではよく見かけた覚えがあるが、今の誌面には決して登場しない類の記事であろう。

(2019.2) 

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