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       にゅう〜稲子岳 2012.7.5



7月になるとほぼ毎年のように稲子岳に出かけていたのは、イワカガミをはじめとする多くの高山植物に逢えることに加えて、何度目からか寄り道するようになった稲子岳の凹地の魅力があったからだった。しかし、このときの山行報告にも書いたとおり、稲子岳の凹地にできた無粋な鹿柵には幻滅した。

およそ山に人工物が加わると幻滅を感じるのは、それが出現する前を知っていたからで、知らなければ、こんなものがなければもっとよかったろうにとは思うにしても切実感が少ない。そもそも我々は人工の手段を弄さずして山歩きなどできない。要するに我々の考えることはいつも人間本位で、身勝手で矛盾をはらんでいる。物言えば唇が寒い。

白駒池からにゅうと稲子岳を経由して稲子湯に降るのが毎度のコースだったが、車の手配が大変である。こんど行くことがあれば白駒池起点で周回してみようかと思案している。

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