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         加入道山(撤退) 2012.1.18



丹沢の山は我々の地元の似たような標高の山に較べて険しい。そのうえ登り口が概して低いので登降の標高差もある。これは丹沢に限らず奥多摩にでもいえることで、のんきな山歩きとはいかないことが多い。ことにトラバース道には気をつかう。

このときも、稜線直下で登山道が斜面をトラバースする部分が山抜けしていて撤退することになったのだった。写真で見ると大したことはなさそうだが、この通過は慣れぬ人には相当な恐怖感があって、余計に腰が引けて危ない。そもそもこの部分は加入道山に向かって稜線を直登するように径をつけるのが安全なのだが、最短で白石峠へ向かうかつての経路をそのまま整備したのだろう。

帰りがけに道志村役場に寄って、危険な場所があることを指摘したが、面倒なことを言ってきたものだという態度が見え見えだったので、道志村の山へ行く意欲がぐっと減退した。

それにしても撤退では心が残るから翌年の新緑のころにまた登ったが、山抜けの場所から稜線までも径の崩壊箇所があって、冬季はかなり厄介になるだろうと思った。それから6年近くがたつが今ではどうなっただろうか。もしそのままなら藪を漕いでも、加入道山へ直登するのが安全かと思う。

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