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           セイメイバン 2011.1.13



三角点と「セーメーバン」なんていう妙な名前がなければ、わざわざ足を止める人もなかろうと思われる場所だが、木曜山行の報告にも書いたように、南東の麓からはわりと目立った山容を見せるのかもしれない。

安部晴明伝説がその名の由来だというが(岩科小一郎『大菩薩連嶺』にその逸話あり)、その名を冠した神社は私の生まれた大阪市阿倍野区にあって、すぐ隣の王子神社の祭礼には夜店目当てで何度も出かけた記憶があるから、きっと晴明神社の前も通ったことがあると思う。そんな意味ではわずかながら親しみもある。

しかしセイメイバンそのものよりは大垈山付近の雰囲気が良かった。いったいに、私は山上に開けた平坦地を好むのである。右側三段目の写真がそうだが、大垈山からは東へと幅広い尾根が続いていて、このあたり、写真のような冬枯れもいいが、新緑や紅葉時にはさらに良さそうなところで遊志をそそられる。前述の岩科の本では、大垈山あたりにある薬研状の地形は晴明が掘った跡だそうな。なかなか出かける機会がない山地だが、いつかは歩いてみたいと思う。

(2016.10) 木曜山行報告へ

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