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兜岩山　2010.4.15 荒船山にはよく登るが、同じ荒船不動を登山口とする兜岩山には登ったことがなかったので、4月も半ばともなればもう雪も大丈夫だろうと計画した。しかし頂上直前で山の北側をトラバースするところが凍り付いており、油断してアイゼンを持っていなかったのでそこで撤退となった。もっとも、すべったらただで済まないところだったので、たとえアイゼンがあってもやめたかもしれない。あとでこの山域の権威、打田�^一さんに聞いたら、あそこは遅くまで雪が凍って厄介なところだとか。 荒船山近辺は私の住むあたりとさほど標高も変わらないのだが、冬に行くと恐ろしく寒かったり、このときも4月半ばだというのにこんな景色になったり、秋の落葉が早かったりと、少々緯度が高いぐらいでこんなにも違うものかと思うが、ひょっとすると寒気のたまりやすい場所なのかもしれない。 この日、星尾峠から先の霧氷の美しさといったらなく、里では桜が咲いているというのに、山では氷の花とは、それを見られただけでも出かけた甲斐もあったというもので、登頂できずともちっとも惜しくはなかった。結局、兜岩山にはこの年の11月に登頂を果たすことになった。 帰りがけ、トンネルを群馬県側に抜けて荒船山を眺めに行ったのが最後の写真である。 （2015.11）　木曜山行報告へ