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          倉岳山 2009.1.15



毎週1回木曜日に山に出かけるようになったのは2004年の正月からだった。山梨県の山のガイドブックを担当することになり、どうせなら人を募集して取材費を浮かせようという下心があったからだが、ガイドブックの仕事がとっくに終わっても継続したまま現在に至っている。

その記念すべき第1回目が倉岳山で、オーソドックスに鳥沢駅と梁川駅を結んで歩いた。このときがそれ以来5年ぶりの再訪になるが、まったく同じルートでも面白くないので、桂川とは山を隔てて逆側にある秋山川沿いの無生野から穴路峠を経て倉岳山に登り、立野峠から下るという計画にした。

地元組に加えて大月駅で横山夫妻と橋本さんが合流した。先回の倉岳山でも横山さんとご一緒したが、そもそも私が倉岳山の名前を知ったのは横山さんの本でだった。

なるたけ雪のなさそうなところをと思って大月近辺の山にしたのに、八ヶ岳南麓より雪が多かった。谷あいの無生野は大して標高が高いわけでもないのに、まだ日が射さず、実に寒かった。日照時間が少ないので地熱がないのだろう。山の南面の峠道もあたりが杉林ときては雪も融けない。だが穴路峠が近づくとやっと植林地を抜け、明るい冬の山になった。

頂上では寒い日だけあって富士山がくっきりと眺められたが、なんといってもここでは小金沢連嶺が迫力がある。

下山した浜沢にこんなケヤキの大木があったことは写真を見るまですっかり忘れていた。立派な校舎があるのにすでに廃校だったのが印象に残っている。
(2015.3)

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