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          独鈷山 2007.3.29



御屋敷沢から登るつもりで進入した林道が通行止で、少し離れた、国道沿いにある虚空蔵堂駐車場を使わせてもらうことにした。というわけで、はからずも国重文の虚空蔵堂にお参りしてからの出発となった。

正面に壁のように立ちはだかる独鈷山がトップの写真である。御屋敷沢が伏流になると傾斜が強まる。ところどころに鹿教湯温泉の遊歩道の看板があるが、とても遊歩道と言えるようなのんびりした径ではない。地元の小学生が遠足でこれを登るというが、先生は気を遣うことだろうと思う。

頂上からは浅間連山がうっすらと眺められた。見下ろす塩田平の田園地帯はちょっと甲州の山にはない風景に思えた。頂上にいた、北側の西前山登山口から登ってきたという登山者が、麓の福寿草がとても良かったという話をしてくれた。それを聞いて、当初は往復の予定だったのを、タクシーで車を回収すればいいと、北へ下ることにした。

岩稜伝いの急な下りも、こちら側の登山者が多いのだろう、南側に比べて整備されていた。やがて尾根をはずれ一気に沢まで下ると、数百はあろうかという福寿草の大きな花が迎えてくれ、しばし撮影会となった。

やがて西前山の車道となり、そこにはまた虚空蔵堂が立っていた。行く手に塩田平を眺めながら、下ってきた独鈷山を振り返りながら、前山寺までの里道を歩いた。前山寺も国の重文である。最初と最後に重文にまみえるという面白い山歩きだった。

(2015.2)  木曜山行報告へ

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