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    興因寺山〜淡雪山〜白山〜湯村山 2006.1.10



いつもは大所帯の横浜のY崎さんが珍しくK内さんとふたりだけでやってきて、たわらさんも誘ってどこかの山に行きましょうとなったように覚えている。それに八ヶ岳歩こう会のIさんが加わった。

秋から春にかけての好日に気軽に出かけられる山として甲府の北山はまことに都合が良く、今までにいったい何度歩いたか数えきれない。全体に武田の杜の歩道が巡らされているから、それを利用して何通りものコース設定ができる。

このときは積翠寺から穴口峠へ登り、興因寺山、淡雪山と縦走したのち千代田湖に出て、武田の杜の歩道で白山、湯村山と歩いて緑ヶ丘スポーツ公園に下った。

これは私が担当している『山梨県の山』の旧版で紹介していたコースそのもので、当然気に入っているコースだから載せたわけだったが、改訂の際に山の入れ替えをしなければならなくなり、仕方なく落としてしまった。しかしガイドブックからなくなって静山派にとってはかえって良かったのかもしれない。

この旧版は少なくとも1万冊以上売られたので、それまではあまり人が訪れるとも思えなかったこの山域に入る人はおそらくぐっと増えたことだろう。

数年前、久しぶりに訪れた興因寺山の頂上には「武蔵野市山岳連盟創立五十五周年」と彫られた立派な山名標が立っていた。これを見て私は山旅掲示板に「武蔵野市内というわけでもない、何の関係もない山域にまでこの調子で山名標を建てているのだろうか。本来こんな物は山頂に不要であるが、まあ、世の中にはいろいろの趣味の人がいるから、百歩譲って小さな山名標をそっと置くならまだしも、こんなに大きい物を立てて堂々と自己主張するとは図々しい。55周年だろうが100周年だろうがこの山に登ってきたほとんどすべての人にとってまったく関係のないことだ。」と悪口を書いたが、ガイドブックで紹介すると、こういったことが起こる可能性が増すわけで、自分も片棒を担いだことは否めないのである。

(2015.1)

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