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         丸山〜飯盛山 2005.12.15



飯盛山から横尾山にかけては世にも展望がいい稜線で、両端にあるこれらの二山が人気があるのはもっともなことである。ことに飯盛山は、そこから展望できる山々の豪華さからいって、このくらいの標高の山としてはひょっとして日本一かもしれないとさえ思う。

おかげで好天の休日の混みようは相当なもので、私のロッジのお客さんが5月の連休に登ったとき、ご飯の上に納豆がかかっているようだったと報告してくれたが、さもありなん。

ところがこれらの山の間にもいくつもあるピークではそんなときでも閑古鳥が群れをなして鳴いているというのだからおもしろい。

そんなピークのほうに興味を持つのが私の性向で、しかし一日に何山も稼ぐ縦走が好きではないものだから、それらひとつひとつに麓から登る方法を考えてきた。

丸山は飯盛山の横にあって、飯盛山よりよほど目立つ山だというのに登る人は少ない。登っても縦走時に通過するだけで、この山だけを目標にする人はさらに少ないだろう。

地形図を見ると、西側に顕著な尾根を2本持っている。これを利用しない手はないとふたつを登って降りてみた。いずれの尾根も頂上直下ではとんがりを失くして、ただ山腹を這い登るようになる。

その経験を生かして丸山に登り、飯盛山へと縦走したのがこの木曜山行だった。当時、平沢牧場は操業を休止していたらしく簡単に入山できたのだが、今ではまた放牧が始まっているようだし、なにしろ鹿柵が全山に張り巡らされ(これはお隣の川上村も同じ)、いたるところでそれに阻まれるので気軽には入山できなくなってしまった。

その代わりと言っては何だが、北側の三沢から径が整備され、丸山西の鞍部から飯盛山方向へはまったく藪もなく歩けるようになった。今では飯盛山に登るには、静かなこの径を使うことにしている。

(2015.1) 木曜山行報告へ

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