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          雨ヶ岳 2005.10.13



『山梨県の山』(山と溪谷社)の最初の版は2006年の初めに出た。だからこのころは最後の仕上げをしていたはずだが、朝霧高原西側の山々から一山入れようと思って決めあぐねていた。

毛無や長者、天子は県境にあるといっても静岡県側から登ることがほとんどで、分県別のガイドブックという意味ではそぐわない。竜ヶ岳でももちろんいいのだが、あまりにポピュラーになりすぎていて、少々新味に欠ける。そこで雨ヶ岳ではどうだろうと、取材を兼ねて木曜山行で計画してみたのだった。

まず端足峠へ登る。山梨県のガイドブックだから山梨県側から登らなければ話にならない。峠へは静岡県側からしか登ったことがなかったが、特に雰囲気がいい峠道だとも思わなかったので期待もしていなかった。しかしこれが不明というもので、本栖湖畔から登ってみて、雨ヶ岳そのものより、この峠道の樹林の良さがすっかり気に入ってしまった。

竜ヶ岳に径が拓かれた余波か、藪を分けて登ると聞いていた雨ヶ岳の登山道もしっかり整備され、頂上からの富士の眺めもむろん申し分なく、これなら一般向けの山として問題なかろうと『山梨県の山』に載せることにしたのであった。

トップの写真は端足峠付近からの竜ヶ岳だが、頂上まで一直線の径が見える。これではあんまりだと思う人が多かったのだろう。今ではジグザグに付け替えられている。

(2015.1) 木曜山行報告へ

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