大学を出て教職についたすがぬまさんの初任地が奥三河の山奥だったと聞いてはいたものの、『神野山』を読むまで詳しい地名はまったく知りませんでした。同じ愛知県内の名古屋市で中学高校時代を過ごした私なので、その東栄町の名前こそ知ってはいましたが、むろん行ったことなどありません。赴任先の、神野山に抱かれた小学校があった御園地区は、山奥の東栄町のさらに山奥だというのですから興味しんしんで、よし、これはいつか木曜山行で行ってみようと思ったのでした。ちょうど1年前のことです。
 『神野山』に感銘して思い立った山旅はこのたび実現し、天候良く、参加者良く、また現地での思いもかけぬ厚遇など、いろいろな要素がうまくかみあって、すばらしい思い出となりました。そこで記憶が新鮮なうちに留めておこうと造ったのがこのフォトブックです。     

                   (2022.6 長沢洋)