四阿屋山(麻績)

午後から雨の予報だったが、幸い登山口では薄日もさしていた。前山の向こうに白いアルプスの山並みもうっすらと見え、頂上での展望が期待されたが、結局それはならなかった。登るにつれ雪道となり、頂上付近ではまったくの冬景色となった。頂上南西の小ピークが展望台となっていて、展望案内図が置かれていたが、これがすべて見えたならすばらしいことだろうと想像された。頂上にある神社の休憩所を借りて弁当をつかった。
王岳(河口湖西部)

王岳は木曜山行でも2度行ったが、いずれも女坂峠から鍵掛峠間の縦走だったので、今回は王岳から直接根場に下る、10年近く前に拓かれたまだ新しいルートを利用して、根場基点で周遊することにした。河口湖在住のヒマラヤニストWさんが同行してくれた。順調に頂上には着いたが、あいにくお目当ての富士は雲に隠れてしまった。下りのルートはまずまずの径だが、堰堤工事用の林道との合流点が、登りに使うとわかりにくいだろう。
小楢山(川浦)

錫杖ヶ原と呼ばれる高原状の頂上は、富士の眺望は言うに及ばず、白樺林越しの金峰山がすばらしいのだが、その白樺の背が高くなって山を隠し始めていた。あたたかい日ざしの中、さんざん長居をしたあと、大沢山へ行く途中、鎖を頼りによじ登った幕岩でも四囲の絶景を楽しんでまた長居した。大沢山から妙見山を経て鼓川温泉まではかなりの距離で、下りついたのは暗くなる寸前だった。
春日沢の頭(河口湖西部、石和)

登山口の稲山ケヤキの森は霧に覆われていた。この6月に藪で撤退した登山道は、刈り払いがされ、今回はなんの苦労もなく歩くことができた。やがて予想どおり空が明るくなり、雲海の上に出た。歓声が上がる。甲府盆地がすっかり大雲海の下である。登るにつれ木々の雰囲気も良くなり、新緑や紅葉のころはさぞやと想像された。春日沢の頭は、さほどいい山頂とは思えないが、登山道そのものは、その樹林の雰囲気が出色だと思った。
中山(長坂上条)

午後は納会とするため、午前中に歩いてこられる中山を選んだ。中山峠を越える車道から簡単に登れるが、そこから往復するだけではあまりにも芸がないので、東の麓に1台車を置いて、縦走することにした。中山峠から頂上までは、きちんとした道だが、それを過ぎるとヤブっぽくなる。それでも葉の落ちきったこの時季なら、さほどの苦労はなかった。午後はロッジに戻って納会および忘年会。今年もにぎやかに終わることができた。
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