アサヨ峰(仙丈岳)

夏の早朝バスを利用した。仙水峠では秋のような青空に摩利支天がぬうっと立っていた。甲州側は雲海で奥秩父や大菩薩が島のように浮かぶ。栗沢山でゆっくりと休憩したのちアサヨ峰へ。足場の悪い稜線を1時間で頂上。甲斐駒は少し遠ざかり、その分北岳が近づいた。そしてそれまではアサヨ峰に隠れていた富士山が鳳凰三山の横に大きくのそっとそびえている。1時間半ちかくも他に誰もいない頂上で四囲の景色をほしいままにした。
霧ヶ峰(霧ヶ峰)

ビーナスラインは渋滞して、駐車するのもままならないようなニッコウキスゲの季節、エコーバレーの大駐車場に他の車は1台もない。ヒヨドリ草の多いお花畑の斜面を蓼科山を背に登る。外周コースに合流するまで、誰一人に出会うこともない。外周コースに入っても、すれ違う人はまれである。ニッコウキスゲは鹿に食われて数は多くなかったが、それでも車山の北側ではかなりの群落を楽しむことができた。地平線に夏雲湧き、夏の霧ヶ峰を満喫した。
北八ツ池めぐり(蓼科山)

大河原峠を基点とする周遊コース。草原の双子山から深い森に入り、双子池へと下る。今は簡単にここに来ることができるが、かつての旅人が長い行程ののちに、この池に出会ったときにはどんな思いでこの水面を見ただろうかと想像した。双子池から亀甲池への、太古から斧鉞の入ったことのなさそうな森がこのコースの白眉のように思う。誰もいない亀甲池で昼食後、明るい天祥寺原に下り、広い笹原を登り返して大河原峠に戻った。

西穂独標(笠ヶ岳、穂高岳)

登る間、東側の上高地は霧の中で、西側蒲田川方面は笠ヶ岳の頂上付近まで望むことができた。頂上でのんびりする間には、霧の中からピラミッドピークや、その横に西穂高のするどい頂上も現れたりした。やがて岳沢の霧が上がり、上高地まで見えるようになった。帰りは行きとは逆に、蒲田川が霧に埋もれ、梓川がすっきりと現れた。前穂高もおそろしく高いところにときたま現れる。ロープウェイの駅に着く直前に雨となり、タイミングよく山歩きを終えた。
御座山(信濃中島)

南側から登る。等高線の詰まった斜面だが、うまくつけられた登山道と涼しい木陰を登るおかげで、あまり汗もかかぬまま頂上に達した。好天に恵まれ、真東以外は大きく展望がひらけ、遠く南北アルプスも望めた。ことに南から北までずらりと並んだ八ヶ岳が圧巻、東側から八ヶ岳を望むのにこれ以上の山頂はあるまい。頂上の一角に持ち寄ったワインやケーキや果物を並べ、9月生まれの方々3人の誕生祝いをした。
八子ヶ峰(蓼科、蓼科山、霧ヶ峰)

カッパを着て傘をさして出発した。稜線に出たら風が強まった。天気がなかなか好転しないので、昼飯は、リフトの終点にある、詰所のような小屋に5人でもぐりこんだ。小屋の中でひしめきあってワインを楽しんでいるうちには、狭いながらも楽しい我が家という気分になってきた。1時間あまりもその中で過ごすうちには、すっかり霧も晴れ上がった。小屋から出ると、まるで午前中とは違う日のようだ。のんびりと展望を楽しみながら白樺湖へと下った。

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