陣馬形山(赤穂)

中央アルプスが朝日に白く輝き、すばらしい朝である。登山道にはスキーのシュプールがあり、これには助けられた。頂稜に出ると南アルプス、とくに仙丈ケ岳がすごい。頂上まで車の入る山だが、この雪では登れる車もなく、わだちもない。最後の登りが辛かった。ふだんは公園のような場所が一面の雪原で、へたすると股まで雪にもぐってしまう。ようやくたどり着いた頂上からの眺めは苦労して登ってきただけのことはあった。
光城山から長峰山(豊科)

北アルプスの展望が売り物の山である。頂上に車の入れない冬が観光客にわずらわされなくて済むし、展望もいい。ところが、そんな時季はなかなか好天に当たるのは難しい。しかし絶好の天気となった。光城山では何人もの人がいたのに、長峰山まで歩いていくと、まったく人がいなくなってしまった。人工物がいささか興ざめな頂上だが、北アルプスの眺めは天下一品である。約1時間、広い頂上と眺めを我々だけで借り切った。
棚山(塩山)

ほったらかし温泉の駐車場の先の林道歩きから登山ははじまる。ひんぱんにある案内板のおかげで迷うことはない。登山道らしくなってきたところで径は二手に分かれた。南側の径を登る。岩を縫うように急登して主稜線に出ると南アルプス南部が目に入る。さらにひと登りで頂上に着いた。眺めはないもののこじんまりとしていて雰囲気はいい。帰りの径は登りより状態が悪い。体力的には大したことはないが、気軽なハイキングというわけにはいくまい。
女山(御所平)

七森沢沿いの林道にまったくトレースはない。頂上への最後の急登は、雪があってもスノーシューではすべって登れない。担ぐことにして、地肌の出ているところを選んで登った。頂上でのんびり昼食をとったあと、北東尾根を下った。途中の岩場では眺めが開けた。ほどほどの傾斜が延々と続き、おそらく厳寒の乾いた雪なら最高の下山を楽しめたはずだが、腐った雪では、スノーシューの効果が今ひとつだった。
大城山(宮木)

歩きだして40分で頂上に着いてしまった。まだ10時、さすがにこれではと、尾根を北へとたどってみることにした。見苦しいビニールひもがなくなったら、踏跡もなくなった。キノコ山の境界にそって適当に東に下ると、岩場の上にお社があった。周りの松の枝ぶりといい、なかなか立派なものである。大城山に戻ったらやっとお昼時となっていた。芝の張られた公園になった頂上で、辰野の街を見下ろしながら、これ以上ないくらいゴロゴロと怠惰に過ごした。
扇山(上野原)

人気の山だというのに、頂上で出会った1人以外に登山者はいなかった。スギ花粉のせいかもしれない。下山は、登路を下るのも芸がないので、隣の大久保山から南に延びる尾根を下ることにした。人気の山だから、めぼしい尾根には必ず踏跡があって、赤テープべたべたで、何ら問題なく下れるはずだったが、これがとんでもない藪尾根で、結局、1時間40分で登った山が下るのに3時間もかかってしまった。
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