三ノ沢岳(木曽駒ケ岳)

台風一過の晴天だった。頂上では木曽側の大展望、数え切れない知らぬ山々が連なり、それだけで感動をおぼえる。主稜線をはずれるこの山は、いつでも静けさにみちている。時間に余裕があったので、宝剣岳を越えて木曽駒にまで足をのばした。
御座山(信濃中島)

南相木村から唐沢沿いに登る。径のつけ方がうまいので、急な登りも苦にならない。1800mくらいから黒木の森となり、深山の気が増す。前衛の峰を越えていよいよ険しい岩峰のピークが見えてくる。誰もいない頂上ではさえぎるもののない大展望を独占。
峰の松目(八ヶ岳西部)

前夜からの雨は上がったが、結局、一度も霧が晴れることはなかった。八ヶ岳主峰群を間近に望む絶好の展望台だというのに残念だった。ついでではなかなか登ることのない山のひとつ。地味な山でも、その山だけに一日を捧げることには意味がある。
焼岳(焼岳)

新中の湯からの径が整備されたので登山者も増えたのだろう、何組ものパーティとすれ違った。いたるところから噴煙や蒸気をあげていて、不毛で無機的な有様にもかかわらず、いかにも生きている山という感じがする。新釜トンネルには驚いた。
小日向山(霧ケ峰)

三角点名は高松。ロッジを出るときは晴れそうだったが、大門峠を越えるころにはすっかり霧の中。星糞峠から歩き出す。濡れた笹薮でズボンはびしょぬれとなった。頂上一帯の大草原につくころには霧が晴れることを期待したが、ついに展望は得られなかった。
雨ヶ岳(精進)

好天に恵まれたが、紅葉はまだまだ。甲駿国境の山で、静岡側は富士の眺め、山梨側は森がすばらしい。かつては悩まされた笹薮はきれいに刈り払われ、誰もが安心して登れる山となっていた。お隣の竜ヶ岳の賑わいにくらべ、ごく静かなのもありがたい。

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